Finaleから移る方へ
FinaleからMaestroへ
2024年、MakeMusicはFinaleの開発と販売を終了しました。Maestroは、Finaleを使っていた方のために生まれたソフトです。.musxファイルと.musファイルを開き、必要なときは.musxでFinaleに戻せます。Main Tool Paletteもショートカットも同じで、しかも無料です。
3つのステップで
スコアをMaestroに移しましょう。
- 1
Maestroをダウンロード
Mac(macOS 13 Ventura以降)またはWindows 10・11に対応。無料で、機能制限もアカウント登録もありません。
- 2
Finaleのファイルを開く
ファイル → 開く… を選ぶか、ウインドウにドラッグします。Finaleがインストールされている必要はありません。Maestroが単独でファイルを読み込みます。.musxにも古い.musにも対応しています。
- 3
確認して保存
読み込めなかったものがあれば、Maestroがすぐにお知らせします。確認したら、スコアをMaestroの書類(.maestro)として保存します。
古い.musファイル(Finale 2000〜2012)も開けます。音符、強弱記号、アーティキュレーション、タイとスラー、反復記号、レイアウト、歌詞が読み込まれます。.musのコードネームはまだ読み込めません。必要な場合は、Finaleをお持ちならファイルをFinaleで開いて.musxで保存してください。

いつもの操作のままで
使い慣れたツールが、思ったとおりの場所に。
MaestroはFinaleの考え方を受け継いでおり、キー操作も同じものが多くあります。Windowsでは⌘はCtrl、⌥はAltになります。
FinaleとMaestroの比較
できること、まだできないこと。
Finaleでよく使われる機能について、Maestroの対応状況をまとめました。足りないものもはっきりお伝えします。
| Finaleでは | Maestroでは |
|---|---|
| 入力 | |
| Simple EntryとSpeedy Entry | 対応Finaleと同じキー操作で、Simple Entryのカーソルや休符パレットも使えます。 |
| 休符で埋められる小節 | 対応Finaleと同じく、途中まで入力した小節は休符で埋められます。書類 → 不完全な小節をチェック… ですべて見つけて埋めることもできます。 |
| HyperScribe | 対応MIDIキーボードから両手での演奏も録音でき、クオンタイズも自由に選べます。 |
| 4つのレイヤー | 対応Finaleと同じく⌥⌘1…⌥⌘4で切り替えます。 |
| レイヤー内のボイス2 | 対応Finaleと同じく、Speedy Entryでアポストロフィを使います。Finaleのファイルから読み込むと、ボイス2はその小節の空いているレイヤーに入ります。 |
| 連符、装飾音符、2つの譜表にまたがる和音 | 対応入れ子の連符にも対応しています。 |
| 記号とテキスト | |
| アーティキュレーションと表情記号 | 対応Finaleと同じくパレットから入力でき、SMuFLのあらゆる記号も使えます。 |
| Smart Shape | 対応スラー、ヘアピン、オクターブ線、グリッサンド。 |
| コードネームとギターダイアグラム | 対応Maestroは音符からコードネームを導き出すこともできます。 |
| 歌詞 | 対応複数の番とハイフンにも対応しています。 |
| 数字付き低音 | 対応記譜 → 数字付き低音… で入力できます。Finaleのファイルからは、Finale NumericsまたはEisenachで書かれたものが読み込まれます。MusicXMLやMuseScoreからも読み込めます。 |
| 譜表とページ | |
| タブ譜、打楽器、スラッシュ記譜とリズム記譜 | 対応ギター、ベース、ウクレレに対応。Finaleと同じく打楽器マップも使えます。 |
| サイズ変更 | 対応譜表や段を40〜200%の範囲で縮小・拡大できます。 |
| リンクされたパート | 対応複数小節休符、自動のキューノート、パートごとのレイアウトに対応しています。 |
| Finaleのフォント | 対応Maestro、Jazz、Broadway、Engraver、Ash、Legacyを同梱しています。 |
| スコア内の画像 | 対応画像を挿入… で配置できます。 |
| ページテキスト | 対応ページテキストを挿入… で、段の上の指示、セクションの見出し、ページ番号とタイトル入りのヘッダーを配置できます。 |
| 再生 | |
| 再生とミキサー | 対応General MIDIのサウンドバンク、ミキサー、メトロノーム、スウィング。 |
| 仮想楽器 | 対応MacではAudio Unit、WindowsではVST3のプラグインに対応しています。 |
| Human Playback | 対応演奏スタイル(標準、バロック、古典派、ロマン派、ジャズ)で、アクセント、フレージング、人間らしい小さな揺らぎを加えます。強弱記号、ヘアピン、アーティキュレーション、スウィング、ダンパーペダル、ピッツィカート、弱音器も再生に反映されます。 |
| ファイル | |
| .musxと.musを開く | 対応Finaleがインストールされていなくても開けます。Finale 2000〜2012の.musにも対応しています。 |
| スコアをFinaleに戻す | 対応ファイル → Finale(.musx)を書き出し…:音符、テキスト、アーティキュレーション、強弱記号、コードネーム、反復記号、テンポ、サウンドを、Maestroのレイアウトのまま書き出します。パート譜はFinale側で作り直されます。 |
| MusicXML、MIDI、PDF、オーディオの書き出し | 対応PNGやSVGの画像も書き出せます。 |
| プラグインとスクリプト | 未対応FinaleScript、TGTools、Luaプラグインに相当する機能はありません。 |
Finaleのファイルから
読み込まれるもの、確認が必要なもの。
MaestroはFinale 26以降の.musxファイル、Finale 2012〜25で.musxとして保存したファイル、そして古い.musファイルを読み込めます。私たちがテストしたファイルでは、段とページの割り付けはほとんどの場合Finaleと同じになりました。
スコアに読み込まれるもの
- 音符、休符、和音と4つのレイヤー
- タイとスラー、連符、装飾音符
- 楽器名、移調、音部記号を含む楽器
- 調号、拍子、音部記号の変更
- アーティキュレーション、強弱記号、ヘアピン、グリッサンド、オクターブ線
- 表情記号のテキスト、メトロノーム記号、リハーサルマーク
- コードネーム(Broadwayフォントで書かれたものも含む)
- 歌詞とハイフン
- スタイル(ウイング、背中合わせの反復記号)を保った反復記号、番括弧、セーニョ、コーダ、D.C.、D.S.、Fine
- 弱起小節(スコアの途中にあるものも含む)
- ページテキスト:指示、セクションの見出し、ページ番号とタイトル入りのヘッダー
- 打楽器マップ、スラッシュ記譜とリズム記譜、小節の反復記号
- ブレースとブラケット、段とページのレイアウト、用紙サイズと余白
- 音楽フォントとテキストのフォント:Finaleの6つのフォント(Maestro、Jazz、Broadway、Engraver、Ash、Legacy)はMaestroに同梱されています
確認が必要なもの
- 「ボイス2」の音符は、その小節の空いているレイヤーに入ります。4つのレイヤーがすべて使われている場合のみ、入りきらなかった音符の数をMaestroがお知らせします。
- 数字付き低音は、Finale NumericsまたはEisenachで書かれていれば読み込まれます。ほかのフォントでは単純な数字だけが読み込まれ、足りない数は警告でお知らせします。
- パートだけで行った変更:スコアの内容が使われ、パートはMaestroが自動で作り直します。
- スラー、ヘアピン、グリッサンド、オクターブ線以外の線と、標準以外の反復記号の文字。
- 6線のタブ譜は5線の譜表として読み込まれます。
- FinaleのレイアウトよりMaestroのレイアウトがよい場合は、書類 → レイアウト → 「Maestroのレイアウトに戻す」を選びます。
よくある質問
移行する前に。
スコアのPDFしかありません。開けますか?
はい、記譜ソフト(MuseScore、Finale、Sibelius、Dorico、LilyPond、Maestro…)から書き出されたPDFなら開けます。ファイル → 開く… で開くと、音符、歌詞、コードネーム、強弱記号が読み込まれ、Macでは元のPDFが隣に表示されます。スキャンした楽譜には ファイル → スキャンしたスコアを読み込む… があります。
Finaleがインストールされている必要はありますか?
いいえ。Maestroは.musxファイルと.musファイルを単独で読み込めます。Finaleを一度も入れたことのないコンピュータでも大丈夫です。Finaleのフォントも同梱しているので、スコアは元の見た目のまま開きます。
Maestroは本当に無料ですか?
はい。機能制限も、サブスクリプションも、アカウント登録もありません。新しいバージョンが出ると自動でアップデートされます。
.musxで保存できますか?
はい。ファイル → Finale(.musx)を書き出し… で、スコアまたは表示中のパートを、MaestroのレイアウトのままFinaleの書類として保存できます。Maestroの作業用の形式は独自の.maestroです。MuseScore、Dorico、Sibeliusに渡すときは ファイル → MusicXMLを書き出し… を使ってください。
Windowsでも使えますか?
はい。Finaleファイルの読み込みはMacでもWindowsでも同じで、一方で保存したスコアはもう一方でも開けます。
MusicXMLファイルやMIDIファイルは?
それらも開けます。圧縮されたMusicXML(.mxl)にも対応しています。さらにMaestroは、PDF、MIDI、オーディオ(M4AまたはWAV)、PNGまたはSVGの画像に書き出せます。
最初のFinaleスコアを開いてみましょう。
Maestroをダウンロードして.musxファイルか.musファイルを開けば、中断したところから続けられます。